ツインロープとクルクルポン。
僕は二口や仙人沢のアイス、ミックスのショートルートを登るときは9.6mm×60mのシングルロープを使っている。マルチピッチのアイスの時は下降のこと考えて9mm×50mのロープをダブルで使用、登る時はプロテクションにロープ1本づつ振り分けてクリップしながら登ってくというダブルロープテクニック。最近、DVD ”ハイヤーグラウンド”の氷を登るシーンを見たらプロテクションにロープ2本クリップするツインロープのやり方で登っている。ダブルロープはロープの流れを良くするためなんだけど氷のフリクションはゼロに近いからロープを2本かけて登るツインロープテクニックでもいいんだなと考えを改めさせられた。フォールしたとき、ロープの伸びが少なくて墜落距離も小さくなるし、ビレーヤーも制動かけやすいからツインロープの方がメリットがあるように思う。どうしても流れの悪いライン取りをするときやフォローが2人の時はダブルロープテクニックで、それ以外はツインロープでと使い分けてやってみようかな。
注:コメントでアドバイス頂いた結果、ダブルロープをツインロープのような使い方をしてはいけないということがわかりました。また私見ながらダブルロープのデメリットとデメリットの対処をコメントに書きましたのでご覧ください。
マルチピッチのアイスルートで懸垂下降するとき下降支点としてV字スレッド(akaアバラコフ)をよく使うんだけどゴベールが教えてくれたのがクルクルポンのやり方。氷に対して下向きに角度をつけアイススクリューをねじ込み、一旦抜く。1.5m×3mmロープスリングの末端をスクリューハンガーに結びつけ、スリングをスクリュー上端に巻き付けながら再び氷にスクリューをねじ込む(独楽の要領で)。下降するロープをスクリューにかける。スリングのもう一方の末端をロープに結びつける。普通に懸垂下降。スリングを結びつけた方のロープを引っ張るとスクリューがクルクルクルっと回ってポンと抜け回収できるという絡繰り。V字スレッドは氷が解けると取り付きにスリングの残骸が残るということでカナダなどでは問題になってるらしいがこのクルクルポンならゴミゼロ。でもスクリューが岩などにヒットして使い物にならなくなる可能性もあるかな。平地で実験してみたら結構うまいこと抜けました。1本じゃ恐いのでスクリュー2本並べてやってみたらこれも見事にクルクルポンできました。そのうち実戦でも使ってみよう…。アイスクライミングの待ち時間にクルクルポンの実験してみると楽しいですよ。クルクルポンの本当の名前を知ってる方いたら教えてください。

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Comments
レス遅れましてすみません。
細径のロープなら直にアバラコフ(V字スレッド)の穴に通せるんですね。
ちなみにジェフ・ロウのビデオではアイスボラードと言ってアックスのピックで氷に逆さU字の溝を刻み、それにロープを掛け懸垂支点にしてました(傾斜の緩い氷ですが)。ツルッとロープがはずれそで恐いんであれはマネしたくはありません
>たぶん岩手には大物アイス眠ってるでしょうねー
八戸に近い北上山地とか雪が少なくてかなり気温が低いのでなにかありそう。青森奥入瀬渓流とか東北氷探し行脚に出かけたいのですが二口が忙しくて…。
Posted by: まるち | March 06, 2008 at 01:09 AM
Team Bangeesさんのブログ
ほんと勉強させていただいてます多謝!
*ツインロープに間して
予備がほしいんで検索しましたが
40mしか見つからず
んー探しかたが悪いか・・
今円高なので個人輸入ですかね?
ベアールツインはモッタイナイんで
ほとんど使ってません
*クルクルポン(というか懸垂支点)に関して
私もいろいろと実験したんですが
アバラコフの穴にダブルロープの細いのなら通ります
で、90度屈曲するんですが下から引くと
スムーズに回収できるんです↓
http://taimei.la.coocan.jp/ice/2006-2007/kaerazuhamo2.htm
ちょっとビックリしました
知らなかったのは私だけかもしれませんが・・
東北に遠征したいですが、さすがに遠いっす
仲間だまくらかして行きたいですけど
むかしむかし盛岡に住んでたころが懐かしい
たぶん岩手には大物アイス眠ってるでしょうねー
Posted by: ツインロープもの | March 02, 2008 at 10:24 AM
カタログでロープのスペックを見ました。おっしゃる通りダブルロープでツインロープの使い方はやるべきではないですね。アドバイスありがとうございます。エーデルワイスのツインロープは日本で売ってるようです(KEMのカタログにあり)。ツインロープを買い揃えるのは大変なので暫らくはダブルロープのデメリットを踏まえたうえで使いたいと思います。ダブルロープのデメリットは墜落距離が大きくなることがあり出だしでグランドフォールの危険があることかな。(メリットはフォールしたときロープの伸びが大きくて衝撃を吸収、2本のロープで衝撃を分散して支点の破壊を防ぐということかな)
ダブルロープのデメリットの対処
余分なロープを繰り出しておくような漫然とした”だらビレイ”はしない。(フリークライミングのビレーのような真剣さでビレーする)
ビレーヤーは落氷を避けるのに離れた位置でビレーするためロープの遊びが多くなりがち。こまめに移動してロープの遊びを極力少なくする。(足下の雪を踏み固めたり整地して移動しやすくしておく)
ビレーデバイスとロープ径が合ってるか再確認する(8.1mmなどの細径のダブルロープもあるから)。ビレーの際、ロープを握って滑りやすいような素材のグローブは使用しない。
ロープが凍っていたり、雪が付着すると制動が利かないので注意する。
フリークライミングの場合はフォールの告知があったり、核心部など落ちるところが予想できて身構えるが、氷の場合は核心越えて氷質が変わって不意落ちということもあるので油断しないようにする。
グランドフォールしないよう支点(スクリュー)の配分をよく考える設置する。
支点に片側1本だけをクリップし続けるとフォールした際、1本だけしか負荷がかからない。適宜、2本のロープを交互にクリップするよう支点設置する。
自然の氷を相手にしてるのでコンディションの急変も考えられる。緊急避難的にアックステンションができるようにしておく。
以上かな。
これからは積極的に困難な氷にリーシュレス、アックステンションかけないでトライするアイスクライマーが多くなると思います。落ちないに越したことはないけど落ちる可能性もあるのでアイスでのロープシステム、ビレーは考えを改めてやっていきましょう。
Posted by: まるち | February 27, 2008 at 11:44 PM
ツインロープでやる場合
それ専用のツインロープ使用しないと
マズイと理解してます
ダブル用でツインすると伸びが少なすぎて支点が破壊される
シングルより伸びない
5年ほどまでまではベアールのツイン売ってたんですが
日本での販売やめたので私は海外で購入しました
ダブルやる理由はロープドラッグの軽減よりも
伸びがほしいからだと思います
もちろん通常のアルパインからの慣習もあるけど
私の場合 アイスは真っ直ぐなので
ダブルの必要はないし
でも懸垂したいってことで
ダイニーマのバックロープもってくのとどっちが有利か?と思案
で、ツインにしてます
ダブルよか一食分は軽いし
Posted by: ツインロープもの | February 27, 2008 at 03:45 PM
先日、仲間が氷でフォールしたの見てダブルロープってメリットあるのかなとふと疑問に思ったんです。無雪期のロングルートで使ってる習慣でアイスにも使ってるだけなんじゃないかなと。
たしかにツインロープだとロープの伸びが少なくてプロテクションに負担がかかるデメリットがあり、それに対してショックアブソーバー付のクイックドローを使用する。利に適ってる。
日本じゃ”アイスクライミングでは落ちてはいけない”というだけでシステム事体は検証されていない。ツール類(アックス、クランポン、スクリュー)が刷新されてる今、システムも見直してみたらいいんじゃないかなと思いました。
Posted by: まるち | February 22, 2008 at 10:53 AM
カナダのマルチピッチルートでは、ほぼ全員がツインロープを使用していました。
ただし、同じロープでないと、伸び率が違ってロープ同士が擦れるので、落ちた時に危険です。
ツインロープ、ショックアブソーバー。海外では当たり前のギアなのに、日本ではとんと見かけません。
Posted by: えのきど。 | February 21, 2008 at 11:46 PM
ありがとうございます。どこかでこのテクニックは見たことある気がしてたのですが
http://iceclimb.fc2web.com/のQ&Aとかhttp://www.big.or.jp/~arimochi/の登攀技術に載ってたんですね。懸垂下降の際、二本のロープを均等に送り出しスクリューが回らないようにしてやるのがポイントということがわかりました。雪交じりの氷でV字スレッドが不安でスクリュー残地して懸垂したことあるのでそういうときとか使えるかもしれません。しかし同じように”クルクルポン”と呼んでいたとは(笑)。
Posted by: まるち | February 21, 2008 at 10:30 AM
まるちさん、こんばんわ。
江本ガイドが“フランスでは『回収可能アイススクリュー』と呼んでいます”と書いています。
http://iceclimb.fc2web.com/avarakofu.html
日本語そのままだとちょっと言い難い。
でもフランス語だともっと言い難いんでしょうね。^^;
タケコプターと書いている方もいらっしゃいますが、落ちてきたスクリューが頭に刺さりそうで…コワイ。
Posted by: イシゼキ | February 20, 2008 at 11:03 PM